『社員は家族です。』なんていうと、今の時代は暑苦しいと言われるのかもしれませんね。

　私が社会人になった80年代は、まだ日本の古き良き風習が残っていた時代でした。そこには、尊敬できる上司がおり、面倒を見てくれる先輩がおり、共に切磋琢磨できる同僚がおりました。折しも、日本はバブル期絶頂を迎えようとしており、私達は怖いものなどなく、思い切り仕事に打ち込みました。一生懸命頑張ること、結果を出すこと、苦しさも楽しさも、仕事を通じて経験し、多くを学んできました。

　ところが、バブルが崩壊してから時代は徐々に変わって行きました。真のグローバル時代に突入し、超・資本主義社会に突入していきます。これは、究極の競争を意味しました。21世紀を迎える頃には、年功序列や終身雇用神話は完全に崩壊し、それがいかにも（悪）であるような時代となりました。競争社会の先にあるのは、完全なる能力主義社会です。一億総ブルジョアと言われた時代は過ぎ去り、ただただ貧富の差が広がるばかりの社会となってしまいました。

　私はここで、昔は良かったとか、何がいけなかったとか、政治的な話をするつもりはありません。ただ、こんな時代ではありますが、それでも、私は社員を家族だと思っているということです。他のどんな会社よりも社員のことを考えています。私が新入社員の時に感じたような、厳しくも暖かい空間、真っすぐ突き進んでいけるようなあの感覚。YAZ-TECHはそういう場所、会社でありたいと考えています。私の価値観を押し付ける気はありませんが、YAZ-TECHファミリーの一員として、一緒に頑張ってくれる人との出会いを楽しみにしています。

株式会社YAZ-TECH　代表取締役　原本宗志